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南田昌康展〜油絵に潜む日本画の要素〜

2012.11.02
お隣の画廊でも、ヨーロッパで勉強されたからこそ、日本画の魅力を再発見された南田昌康先生の洋画展を開催しております。

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こちらは「アネモネ」・・・サムホールサイズの思わずアネモネを手で包み込みたくなる愛らしい作品です。グリザイユという技法で描かれている先生・・・当然?マークいっぱいの超美ギナーC下地の段階で白と黒の油絵の具で、絵の6〜7割を仕上げ、2〜3週間かけてよく乾かし、透明の油絵の具を水彩のようにトロトロの液状にして、何回ものせて、色の深みを出していく技法なんだそうです

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こちらは「向日葵」・・・主体は西洋の遠近法を使って、背景は日本画のような平坦さで描き、独自のスタイルを確立された先生。スペインで勉強されたことが大いに影響しているようです。パリで学ばれる先生が多い中、なぜスペインに行かれたのか伺うと、近代絵画の中心はパリだけど、絵の中心はやっぱりイタリア。ベラスケスやエルグレコもイタリアで勉強しているとイタリアに傾倒していた時に、ゴヤ展に行き、古典絵画のマチエールが近代絵画のものよりきれいに保たれていることに驚き、一気に心はスペインに向かれたんだとかプラド美術館ではひたすら模写に励まれたんだそうです。スペインの日本大使館を通じて許可を得、1つの作品につき3ヶ月の許可を得て、模写をすることができるんだそうですどういう風に描けばいいのか常に迷い、試行錯誤の繰り返しであったと先生、おっしゃいます。スペインにいらした頃は風景もよく描かれていたけど、帰国してからはあまり心を突き動かされる風景に出会わず、静物画一辺倒になったとのこと。その先生が冬の北海道の風景にはスペインで感じた匂いがし、描くようになったとおっしゃる作品がこちら・・・

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「冬の岬(襟裳)」・・・冬の澄んだ空気を頬に感じる作品です。春の朗らかな景色よりも、冬の厳しい景色のほうが心惹かれるとおっしゃる先生・・・でも、冬の北海道でのデッサンは1時間が限界なんだとかそして描き始められたのが、富士山

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こちらは「富士(山中湖)」・・・若い頃に富士山は若僧の描くものではないと言われたのがずっと心にひっかかってられた先生・・・70歳過ぎて、さすがにもういいだろうと2年前から描き始められたとのこと・・・描いてみると、端正で魅力的、でも難しいことがわかったとおっしゃいます。条件が整うことも難しく、どれだけ晴天でスケッチに行っても、必ずお昼前には雲がでてきてしまうんだとか・・・また富士山を手がけてられる方も多い中、ご自身の富士山はまだ発展途上で自分なりのものが確立できていない・・・発表するのもはばかれるとおっしゃいます。「こんなことなら、もう少し早くチャレンジしたらよかった」と先生おっしゃいます。先生の今後の富士山にも注目していきたいですね!

先生は5日(月)まで会場にお越しくださいますぜひお立ち寄りくださいませ

 南田昌康展
2012年
10月31日(水)→11月6日(火)
最終日は午後4時閉場。

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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話06−6631−6382
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