TAKASHIMAYA BLOG大阪タカシマヤ

奥田真澄展-人をめぐる物語-スタートしました

2014.04.16
お花見しそびれてしまった方〜、今週のギャラリーNEXTにはこんな素敵な桜が…

画像


今週のギャラリーNEXTでは奥田真澄先生の彫刻作品をご紹介しております。こちらは「桜」というドローイング…醍醐寺の桜を描かれたもの立体作品を制作される先生のドローイングもまた魅力的です!

画像


会場の中央を飾るのがこちらの「花束」という作品…花束を受け取って嬉しいのか、困惑しているのか…指の間から向ける視線は何を語っているのか…花束を置く位置によって何通りものストーリーができあがりそうな面白い作品です!

先生は作品をテラコッタで制作されています塑像用の粘土で形を作り、石膏で型をとり、型にあわせて粘土を貼り、型を外し、そこで成型を加え、800度〜1100度くらいで窯で焼成さらに削ったり、磨いたり…とても時間を要する表現方法ですが、テラコッタは先生にとってとても作りやすい素材なんだそうです粘土が柔らかい間はモデリングという付け足していく作業、いったん粘土が乾くと今度は削るというカービングの作業ができ、焼く前後で色や硬さに変化が生じるのも魅力なんだそう…ドロドロの土状から乾いて、そして焼成後にカチッとかわっていく工程は先生をドキドキさせ、また先生の力以上のものを生み出してくれる、と先生おっしゃいます。

画像


それでも、「素材よりも形を見て欲しい!」と、先生…こちらの「静かな場所」では、人間の形、フォルムの魅力を意識されています。男性像を作られることもあるそうですが、謎多き女性は先生にとって魅力的。造形としても、スカートの形や髪の毛なんかは、風になびいたり、お団子にしたりと面白いそうです

画像


こちらは「藍色の日々」…西洋人の胸像などが多い中、「日本人の良い顔を表現したい」と先生は思われたそう。東洋人ならではの目鼻立ちに、奥ゆかしさや道徳観といった内面からでてくる美しさ…それをモデルの顔としてではなく、記憶の中の顔に、その時の周りの情景ごと作ろうと制作されているそうです。自分の記憶、今まで蓄積された日常の断片を形にされている先生…自分の中にもある断片に、作品が語りかけてきて、見るものそれぞれのストーリーができあがっていく素敵な空間になっています。肩から指先までの柔らかいラインに、鼻筋の通った顔立ち…「優しさと凛とした感じって、モデルは私」と、勘違い美ギナーAが隣で鼻歌まじりに微笑んでいます

色をつけるのが好きとおっしゃる先生は光の助けを借りずに自然の凹凸がでるように工夫されているそうです。形はカチッと作りながら、曖昧さを出すのに、ぼやかしたり、かすれさせたりと色を巧みに使われています。それでも色には限界があり、彫刻の形が大事、とあくまでも形へのこだわりを強く持たれています。

画像


こちらは「通り雨」という作品…もともと日本の仏像が好きでいらした先生、木彫や石彫の魅力も感じながらも、手を加えたものがダイレクトに伝わるテラコッタが最適な表現方法とおっしゃいます。気持ちにあわせて土の種類や温度を変えることができる柔軟性が、先生の移り変わる気持ちの表現には必須なんだそう。素材や技法にこだわりたくないとおっしゃる先生だけに、焼成温度や彩色に使う顔料も良い意味で「いいかげん」…技法が固まってしまうと表現がこじんまりしてしまう。技術ばかりが磨かれていくことに危機感を持っていらっしゃいます!

フォルムの美しさにこだわりを持っていらっしゃる先生と、ご自身の気持ちの揺れ動きを大事にされている先生…確固たるものと、揺れ幅のあるもの…そんな相反するエッセンスが共存する彫刻作品に独特の色艶がプラスされ、とても魅力的な今週のギャラリーNEXTですぜひお立ち寄りください

尚、先生は18日(土)、19日(日)と22日(火)、会場にお越しくださるご予定です

 奥田真澄展―人をめぐる物語―
2014年
4月16日(水)→22日(火)
最終日は午後4時閉場。

<略歴>
1971年 奈良生まれ。京都にて育つ。
1996年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
1998年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2000年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻退学
      東京藝術大学美術学部彫刻科非常勤助手('00-'03)非常勤講師('03-'08)
      「新制作展」'00'03'04新作家賞 '05会員推挙(以後毎年出品)東京都美術館/東京
2001年 「第35回現代美術選抜展」文化庁主催/各地('01、'04)
2004年 「奥田真澄展」 ギャラリーせいほう/東京('04、'06、'08、'10)
2006年 「スキノデリック―彫刻の表層―」東京藝術大学大学美術館 陳列館/東京
2011年 「奥田真澄 彫刻展」宇都宮脳脊髄センター/栃木
2012年 「奥田真澄展―春の序章―」高島屋大阪店
現在  新制作協会会員・国立大学法人三重大学教育学部美術科准教授

☆=====☆☆=====☆☆=====☆
大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
☆=====☆☆=====☆☆=====☆


 タカシマヤBlog:日本橋店「アッと@ART」         
  http://blog-tokyo.takashimaya.co.jp/art/  
  新宿店「ちょっとART BREAK」              
  http://blog-shinjuku.takashimaya.co.jp/art/
  京都店「アート de ほっこり」
http://blog-kyoto.takashimaya.co.jp/art/
横浜店「ヨコタカ ART美ログ」
http://blog-yokohama.takashimaya.co.jp/art/



画廊スケジュールはこちらから!
http://www.takashimaya.co.jp/osaka/event3/index.html
ページトップへ