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髙島屋美術部創設110年記念 米寿記念 橋本堅太郎展、始まりました!!

2018.06.28

皆さん、こんにちは~♪♪ 美ギナーです。
今週の画廊は7年ぶりの開催となります橋本堅太郎先生の作品をご紹介させていただきます。

彫刻家 橋本高昇氏を父にもち、幼い頃から木屑に埋もれた作業場で遊んでいたという先生…平櫛田中氏の薫陶を受け、その後もさまざまな教えを受けながら木彫一筋に突き進んで来られました。
平櫛田中氏は指導の場で多くを語らなかったそうですが、大学2年のある大雪の日、二人きりで話をする機会を得、そこで「彫刻とは、在って無くて、無くて在る世界をわからなければならない。」と仰ったそうです。
先生は瞬時には理解しがたいその言葉を、反芻しつつ生きてこられました。


『一魂』 H138×W39×D61cm 樟

先生は作品の制作にあたって、最初に原型を石膏または樹脂で作り、それを木彫につくり変えていらっしゃいます。
いきなり木を彫るわけではないので制作過程に多くの時間を要します。

こちらの作品は先生の息子さんをモデルに制作されました。
数ミリ単位で肌にシャツをまとっている感じの"のみ遣い”にご注目くださいませ。

先生は米寿を迎えるに当たり、「師の平櫛田中は『七十、八十歳ははな垂れ小僧、男盛りは百歳から』と言っていた。木彫家として木を生かした作品を一つでも多く作りたい。」とますます創作意欲をかきたてていらっしゃいます。


『宮沢賢治』 H51×W18.3×D19.5cm ブロンズ

先生は東京藝大4年の頃に、木を彫るには東洋思想を学ばねばならないという仏教復興運動(真理運動)本部の仏教青年会を覗いて見られ、そこで聞いたのが「宮沢賢治と法華経の世界」というお話だったそうです。
それ以来、宮沢賢治の世界に段々、引き込まれるようになられました。


『火の舞』 H102 ×W22×D24cm 樟

うねりのポーズのこちらの作品…モデルの女性にこのポーズをとらせていらっしゃいます。
モデルの女性をスケッチされたり、写真に撮った後に制作に入られます。

天を仰ぎ、女性が伸びやかに舞う姿を見事に描いていらしゃいます。
繊細な美と深い神秘性をたたえた女性像です。


『竹園生』 H85×W41×D21cm ブロンズ

こちらの作品は、第27回日展(1995年)で発表し、翌年に「清純で敬虔な詩情を謳歌することに成功」と評され日本藝術院賞を受賞されました。
今展では同作のブロンズを出品されました。

弓を挟むように二人の女性が構成され、静と動、しなやかさと緊張感が共存し、造形的な探求と端正な美しさが高いレベルで結びつく代表作のひとつです。

もとは木彫であるため、群像であることや、刳りぬきには高度な技術が要求されます。

「木彫のときは250cmほどある作品です。大きなエスキーを作り、二人がうまく絡むようにしたのですが、いざ作り出すとどうしても二人が離れてしまう。当時、なんとか良い作品をと強い意気込みであったため、連日夜中まで必死に取り組みました。」と先生は20年以上前の出来事を鮮明に呼びおこしていらっしゃいます。


『聖観音』 H46×W14×D14cm 樟

先生は長年に渡り、日展を中心に活躍され、日展理事長などを歴任、日本の伝統的な木彫による女性像や仏像など清らかで生命感あふれる作風で知られています。
そして、2009年には旭日中授章受賞、11年に文化功労者となり、師・平櫛田中氏を継承するように13年には伊勢神宮式年遷宮のための「新馬」制作を委嘱されました。

ここ近年、これまで手掛けてきた数々の名品に一段と深く修練された視点を築き、円熟の妙味を彫り出す一方、寡作ながら含蓄無類の新作を発表されておられます。
刀の切れは未だ衰えず、女性像を造形する精妙さの冴えは、老いることを知らぬ生命感に溢れています。

今展は詩情あふれる女性像作品、風格ある仏像など、木彫を中心に20余点の作品を展覧しております。
 巨匠が到達した練達の極意を、この機会に是非、ご高覧くださいませ。
皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

<略歴>
1930年 彫刻家 橋本高昇の長男として生まれる
1953年 東京藝術大学彫刻科卒業(平櫛田中教室)
1954年 日展第3科初入選(1956年以降連続入選)
1966年 日展特選受賞
1970年 日展特選受賞
1973年 第3回日彫展審査員(以降7回)
東京学芸大学助教授となる
1975年 日展会員となる
1982年 東京学芸大学教授となる
1984年 橋本高昇・堅太郎父子展(中合、福島市)
1990年 日展評議員となる
1992年 個展(髙島屋日本橋店)
日展文部大臣賞受賞
福島県川俣町中央公園に「小手姫像」制作
1993年 個展(髙島屋大阪店)
第27回現代美術選抜展(文化庁主催)出品
1994年 日本彫刻会監事
東京学芸大学名誉教授となる
1996年 日本藝術院賞受賞
日展理事・日本彫刻会理事
日本藝術院会員に就任する
福島県二本松市に「二本松少年隊像」を制作
二本松市名誉市民となる
1997年 日展常務理事
1998年 日本彫刻会常務理事
明治神宮神楽殿に「狛犬」を制作
2000年 日本彫刻会理事となる
個展(髙島屋日本橋/京都/大阪)
日展理事長に就任する
2005年 平成25年伊勢神宮式年遷宮の為の神馬制作(~‘11)
福島女子刑務所に「つたえあい」(ブロンズ母子像)を設置
2006年 花巻市に「宮沢賢治」を制作
2008年 白熱する巨匠たち-ビックヒート展(髙島屋日本橋店)
2009年 旭日中授章受賞
2011年 橋本堅太郎作品集出版(刊行 講談社)
作品集出版記念展(髙島屋 東京日本橋/大阪)
文化功労者に顕彰される
2018年 髙島屋美術部創設110年記念 米寿記念 橋本堅太郎展(髙島屋東京日本橋/大阪)

現在 文化功労者、日本藝術院会員
東京学芸大学名誉教授、日展顧問


髙島屋美術部創設110年記念
米寿記念 橋本堅太郎展
2018年6月27日(水)→7月3日(火)
*最終日は午後4時まで
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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