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【開催中】ー鏡 花 水 月ー吉水 快聞 展

2018.07.04
皆様こんにちは、ヒカルです。
今週の美術画廊は今回で2回目となります仏師・彫刻家の吉水快聞先生の個展を開催しております。

先生は1982年、奈良の浄土宗の寺にお生まれになり、2010年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻において博士号(文化財)を取得されました。在学中に僧侶となられ、2011年奈良市内に工房『巧匠堂』を構え、彫刻家として創作・仏像の制作に励んでおられます。

大学の博士課程では、快慶作・東大寺俊乗堂蔵阿弥陀如来立像の模刻研究に取り組まれました。そしてこのような環境の中で、先生は日本の彫刻の原点の一つは仏像であると再認識されたそうです。
文化財修復で鍛え抜いた一点一画もゆるがせにしない彫刻技法は言うに及ばず、漆・彩色・截金に至るまで巧緻をつくした逸品の数々をご案内いたします。
では、早速作品を観て参りましょう。

 
「水鏡」
木彫(檜 桂 柘植)に彩色・截金・金泥・水金箔・漆・螺鈿




「揺籠」
木彫(檜・貝塚伊吹)に彩色・漆・截金


「幻月」
木彫(檜 柘植)に彩色・截金・漆・水金箔・螺鈿




「蛸壺」
木彫(榧・檜)に彩色・截金・ガラス 截金:鷲尾美陽子

研究の中で、模刻を通して先生は「木の寄せ方、彫り方、彩色、それぞれに卓越した技がありました。そして、それをまとめ上げるセンス……。いつしか快慶自身に当時の技術と心を教わっているように感じました」と仰います。

 
『伝統は心の伝承』 吉水先生が大切にしておられる言葉です。
表現するために様々な技術を学ばれ、模刻や修復を通して、長い歴史の中、大切に守り伝えてきた先人たちの精神に触れることができ、これを現在に活かし、また新たに繋げていきたい。これが伝統ではないかと仰います。また先生は仏師ともう一つのお顔、彫刻家としても精力的に作品を発表されておられます。
「蛙」「鳳凰」「白象」「伝々虫(でんでんむし)」など創造彫刻は独特の世界感とオーラを放っています。先生は神格化されたものやその空気感がお好きとのこと。顔料、漆、金箔、截金と先人から学んだ技が施され、写実的であり抽象的な作品に仏師の美意識が生かされています。

新しい時代の創作彫刻の秀作を、吉水快聞先生の世界を是非ご堪能ください。
ご来廊お待ちしております。

■略歴
1982年 奈良県に生まれる
2005年 伝宗伝戒道場を成満し浄土宗の僧侶となる
2006年 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
 東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復研究領域 彫刻 入学
2008年 3月同大学院 修士課程修了
2008年 4月同大学院博士後期課程入学
2011年 3月博士(文化財)号取得 研究論文『快慶と快慶風の阿弥陀如来立像について
―東大寺俊乗堂像の模刻制作と善光寺像の修復を通して―』
 研究作品『東大寺俊乗堂快慶作阿弥陀如来立像想定復元模刻』
2011年 4月工房『巧匠堂』設立
2013年 浄土宗 東光山 正楽寺 住職就任
現在 彫刻家として創作・仏像制作・文化財修復など多方面で活躍中


吉水 快聞展
2018年7月4日(水)→7月10日(火)
*最終日は午後4時まで
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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