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髙島屋美術部創設110年記念 渡辺信喜展ーうたの原風景ーはじまりました。

2018.07.04
皆さん、こんにちは~♪♪ 美ギナーです。
今週の画廊は初個展となります渡辺信喜先生の作品をご紹介させていただきます。

先生は1941年に京都で生まれ、1964年京都市立美術大学日本画科を卒業後、晨鳥社に入会、山口崋陽に師事されました。
日展を中心にご活躍の一方、「横の会」、「NEXT」を結成されるなど日本画新世代を旗手として絶え間ない研究を重ねられ、後進へ多大の影響をもたらしておられます。
自然を慈しみながらの徹底した写生が生み出す、四季折々の花木は高い評価を得、2015年改組新第2回日展では内閣総理大臣氏を受賞されました。
現在は京都・亀岡、緑溢れるこの地で制作活動を続けておられます。


『紅葉』 80号F

こちらの作品は、京都瑠璃渓の里山を描かれています。先生のご自宅から見た光景、毎年目に映る光景からスタートした今回の展覧会のテーマである『うたの原風景』…私たち日本人が古くから歌い継がれてきた懐かしい童謡から連想して取材先を決められたそうです。

「詩の中に自然の花や風景を元に制作しました。」と穏やかな笑顔で先生は仰います。

先生は天然の岩絵具を薄く重ねて制作されていますので、とても優しく温かな表情で私たちの琴線に触れる作品です。


『里の秋』 20号F

こちらの作品は、京都、美山のかやぶきの里にスケッチに行かれ、描かれました。
里山近くにある家の庭先には柿の実が落ちていて、コスモスや野の花がひっそりと咲いています。



『ふじの山』 80号F

こちらの作品は、身延山からロープーフェイに乗って見た風景をそのまま描かれています。
身延山にはよく登られるとお話される先生…
富士山は今回の展覧会の為に初めて描かれました~。

「大体、午前中は雲で覆われていて見えないんです。お昼ご飯は持っていったおにぎりを食べながら待っています。午後になってようやく雲が動いて富士山が見えてくるんです。でも、見えない時もありますので、その時はまた日を改めて登っていきます。」と先生は仰います。


『チューリップ』 20号F

こちらの作品は先生がお住まいの亀岡近くの農家の方が育てていらっしゃるチューリップをモチーフに描かれました。
シンプルな昔ながらのチューリップ…赤いチューリップは赤いチューリップだけまとめて描いて、その後、白いチューリップ、黄色いチューリップと描いていき、その後に赤、白、黄色の中からチューリップを選び、縦一列にリズミカルに描かれました。

今時の品質改良されたチューリップではなく、私たちが昔から目にしてきたチューリップがそこにありました。


『うれしいひな祭り』 20号P

先生のお嬢様の為に購入されたひな人形・・・今は3歳になるお孫さんの為に飾っていらっしゃるそうです。

ひな祭りの作品に合わせてこちらもご覧くださいませ~♪♪

『鯉のぼり』 20号P

こちらの作品も先生のお住まいの近くに空高くあげられた鯉のぼりをスケッチされ、描かれた作品です。
私たちが日常、目にする光景がそこにあります・・・

先生は唄の作者の気持ちに寄り添い、それを絵で表していらっしゃいます。
「絵を見て唱を浮かべて欲しいんです。自然をいつまでも残しておきたい・・・自然に対する想いを大切にしたいのです。」と先生は仰います。


『めだかの学校』 6号F

ご自宅で飼われているめだか・・・何でも先祖帰りしためだかだそうです。

先生が毎日目にされるめだかたち・・・スイスイ気持ち良さそうに泳いでいる様子を水槽の横から見た感じで描かれています。

渡辺先生の作品は、私たちが子どもの頃より自然に親しみ野や川を遊び場として育った風景がそこにあります。
どの作品にも懐かしさが蘇り、ぐっと胸が熱くなる「渡辺作品」の数々・・・
皆さんも是非、画廊に足をお運びいただき、心に去来するそのメロディを口ずさんでいただければ幸甚です。
皆さんのご来廊を心よりお待ちしております。

<略歴>
1941年 京都市に生まれる
1964年 京都市立美術大学日本画科卒業 卒業制作作品大学買上
1966年 晨鳥社入会 山口崋陽に師事
1970年 日春展 奨励賞受賞(’71) 日展 特選受賞('84)
1972年 日春展 日春賞受賞
1977年 第4回山種美術館賞展に出品('79 ’81 ’83 ’91)
1982年 「次代への日本画展」に出品 中野嘉之と二人展
1984年 横の会結成(以降 '93解散まで出品)
1985年 京都画壇日本画秀作展に出品
1986年 「京の四季展」に出品(京都府)
1988年 「今日の作家」川端健生と二人展(京都美術館)
1990年 日展審査員(’98 '06 ’11 ’15)
1992年 「いのちの賛歌日本画100人展」に出品
バルセロナ日本画美術展に出品(サグラダファミリアミュージアム/スペイン)
1996年 「日本画の新世代展」に出品(’99)
1998年 日本画研究グループ「NEXT」結成(以降 '07解散まで出品)
2000年 万葉日本画展に出品(奈良県立万葉文化館)
2004年 個展(近江商人博物館/滋賀県)
2006年 京都迎賓館 日本画揮毫
2011年 「渡辺信喜展ー自然を彩る花笑みー」(郷さくら美術館/福島県)
2012年 京都府文化功労賞受賞
2013年 「日本画こころの京都」展に出品(京都府)
2015年 琳派400年記念 「京に生きる琳派の美」展に出品(京都文化博物館)
改組新第2回日展 内閣総理大臣賞受賞
2017年 日展110年「美の魁けー日展の現代」展に出品
「渡辺信喜の世界ー野を彩る花々ー」(郷さくら美術館/東京)
2018年 「渡辺信喜展ーうたの原風景ー」(髙島屋)

現在 日展理事 新日春会会員 京都精華大学名誉教授

髙島屋美術部創設110年記念
渡辺信喜展ーうたの原風景
2018年7月4日(水)→7月10日(火)
*最終日は午後4時まで
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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