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【開催中】80歳、ガラス人生の“今” 第15回 横山尚人 グラスデコール展

2018.10.12
みなさま、こんにちは。ヒカルです。
気温もぐっと下がり、秋も深まってまいりましたね。さて今週の美術画廊は昨年傘寿を迎えられて、なお活き活きとした鮮やかな色彩を色ガラスで織りなす横山尚人先生の作品展「80歳、ガラス人生の“今”第15回横山尚人グラスデコール展」を開催しております。

先生は見る人に語りかけ夢(イメージ)を伝える個性的な作品をつくりたい、そのためには制作上、形においても色においても装飾性がきわめて重要であるとお考えになり「GLASSDECOR」という言葉をつくりそれをテーマに制作を続けておられます。

  先生はご自分の仕事について次のように語っておられます。

『工芸に立脚し、その上で工芸の領域を拡大しようとする創作だと考えます。それはとりもなおさず同時代を共に生きる他の創作の領域と重なり合うことにもなり、そこに新たな表現の可能性が生まれると思っています。 モーツァルトにしてもピカソにしてもその作品のどこを切ってもモーツァルトでありピカソです。彼等の感性、創作性、個性がにじみ出ています。自分のガラス表現もそんな風にありたいと常々思っています。』

 さて、画廊は花々の饗宴のような色鮮やかな作品が並び圧巻です。
では早速画廊の作品を観てまいりましょう。

 
ご案内DMに掲載、画廊ウィンドウにて皆様をお迎えする今展覧会の大作です。
美しく咲き誇る黄色い花を想起させる美しい作品です。



「まねきねこ」
猫耳シルエットが愛らしい作品です。招き猫のくるんとしたしぐさも表現されています。


「陽気者」
妖精が水面に落ちて出来た水しぶきのシルエットのようにも見えます・・・


「衛兵」
兎の耳のような愉快なシルエットです。


「手品師」
シルクハットを被った紳士然としたかっこいい手品師。


「宙より来たる」
扇型の羽を広げた、人懐っこそうな宇宙人に見えます。


「おゆうぎ」
可愛い幼子がご機嫌で踊っているよう・・・・


「ウィング」
今にも飛び立とうとする自由な空気感を感じますね。


「ぷくぷく」
鮮やかで暖かな陽だまりを感じる作品です。


「猫ころん」
猫耳の花器。鮮やかな色のこちらの作品には優しい色の山野草を生けても
作品の中にある色を一色選んで鮮やかな花を生けても素敵ですね。



「玉姫」
気品あるお姫様の佇まい・・・
細かく砕いた色ガラスの上に一枚ものの金箔を重ね吹き込んで作られた作品です。



「陽気な王子」
冠を被った凛々しい王子様の姿が見えてきます。

会場の作品ひとつひとつに観る人の想像力はどんどん広がって、楽しく暖かな気持ちになりますね。

先生の鮮やかでポップな作風は、幼い頃疎開先でみた草花、川に泳ぐ魚など自然の豊かな色彩が原点になっているそうです。また中学校時代には美術専門の先生から指導を受けデザインに開眼され、東京藝術大学進学を志されます。
進学後は専攻の工芸科鋳金教室以外にも様々なジャンルのお仲間との交流を通して刺激をうけられ、その後の作品制作にも大きな影響をうけられたそうです。卒業後は㈱日本陶器(現 ノリタケ)のデザイン室に入社されすぐにグッドデザイン賞のグランプリ受賞や社長賞を獲得するなど、組織のなかでも着実に実績を積み重ねていかれました。その後、上越クリスタル硝子㈱へ移られ色ガラスをふんだんに使った制作活動に磨きをかけられます。
38歳で独立されてからは、形や色の装飾性を重視した横山先生独自の「グラスデコール」を確立され、今も精力的に制作活動に励んでおられます。

さて作品の説明に戻りますが、先生の作られる食器類もとても素敵です。
酸性の液体に漬けてつや消し加工された作品は、柔らかな趣を醸し出しています。またこのつや消し加工により、表面に水分が付くとその付いたところが透明になりそれまでの柔らかな色彩から鮮やかでポップな色が浮き上がってきます。

先生の作品を購入された料理人の方から、先生のつや消しのお皿に刺身を盛り付け、砕いた氷を飾り、水滴をちらしたところ、氷や水のついた部分が鮮やかな色を発し、新たな作品が出来上がりましたとお話をうかがいました。
会場にはお色違いの作品を準備しております。お気に入りの一枚をみつけてください。












横山先生による「人々に語りかけ、人々と共にあるガラス」作品をこの機会にご高覧ください。
ご来廊心よりお待ちしております。

■略歴
1962年 東京藝術大学美術学部工芸科卒業
1988年 第1回「サントリー美術館大賞」展指名出品
1995年 「日本のスタジオ・クラフト」展(ヴィクトリア&アルバート美術館)
1999年 「工芸オブジェの系譜」展(東京国立近代美術館)
2003年 「横山尚人のグラスデコール」展(志賀高原ロマン美術館)
2004年 「横山尚人のグラスデコール」展(清里北澤美術館)
2018年 「第7回現代ガラス展in山陽小野田」審査員長
■受賞
1984年 「‘84日本のガラス展」奨励賞受賞
1991年 「能登島グラスアートナウ指名コンペティション」審査員奨励賞受賞
■所蔵美術館
ローザンヌ装飾美術館、パリ装飾美術館、東京国立近代美術館、サントリー美術館、
ヴィクトリア&アルバート美術館、石川県能登ガラス美術館、北海道立近代美術館、黄金崎ガラスミュージアム
菊池寛実記念智美術館
■現在
日本ガラス工芸協会功労会員 富山ガラス造形研究所運営委員

80歳、ガラス人生の“今”
第15回 横山尚人グラスデコール展

2018年10月10日(水)~10月16日(火)
最終日は午後4時閉場
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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