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藤井勘圿展、開催中です~♪♪

2018.10.26

皆様、こんにちは~♪♪ 美ギナーです。


 46.47.48『マシラシリーズ屏風(金)』

画廊正面にど~んと展示された屏風…
吸い寄せられるようにお客様が画廊にお越しになられます。

近くで見ると…そこには…


藤井勘圿先生が愛して止まない『いわたやま モンキーパーク』のおサルさんたちが…

皆様、お待たせしました~♪♪
今週の画廊は5回目の開催となります藤井勘圿先生の作品をご紹介させていただきます~♪♪

先生は1947年兵庫県に生まれ、増永弥太郎先生に師事された後、1980年小松均先生の墨絵教室に入塾されました。
またその間、独学で独自の画風を確立され、現在は個展を中心に活躍されています。

実は美ギナー・・・美術画廊に異動になり、初めて購入したのが先生の『姫蓮』というタイトルの作品・・・
先生のお人柄そのままのステキな作品なんですよ~♪♪
(実は今回も心寄せる作品が何点かある美ギナーです。)

今回の個展では先生が長年にわたり描かれている花・心象風景・猿などをモチーフにした額装や軸装の数々を一堂に展覧しております。

では、早速作品をご紹介させていただきます~♪♪



こちらの作品は、先生が2011年にバリ島に取材旅行に行かれた際に描かれたおサルさんです。
「先生、日本のおサルさんとバリ島のおサルさんではお顔が違うんですか。」との美ギナーの素朴な質問に先生は、「ええ、違いますね。バリ島のおサルは尻尾が長くて頭がモヒカンのようになっているんです。」と詳しく教えていただきました。

先生の長年のライフワークとなっている『いわたやま モンキーパーク』のおサルさんたち…
先生はいわたやまに行かれ、その場でおサルさんを見てスケッチされるそうです。しかも!!個体を追いかけて、特定のおサルさんだけをフォーカスして描くのです。

たとえば、いわたやまにいるこちらの『シロ』という名前のおサルさんですが…


横に寝転んでいますが、このポーズをしている時のみスケッチが出来るんだそう…
なので、一枚の作品は完成するまで実に1年近く掛かるそうです。
先生のスケッチブックには様々なポーズをしたおサルさんたちが10頭以上、完成を待っているそうです。

モンキーパークには200頭のおサルさんたちがいますが、先生は全部の名前を覚えていらっしゃるそうです。(驚)


2.『祝菜』 1454×1121

目にも鮮やかなこちらの作品…先生のお庭で育てていらっしゃる大根の花が咲いている様子を描いていらっしゃいます。
因みに先生の制作される野菜や花は全て、先生が育てていらっしゃいます。

黒大根は白い花を咲かせ、赤大根は黄色い花を咲かせます。

制作過程をご紹介しますと、最初に板の上に麻布を張り、胡粉を下地に塗り、その上から墨を塗り、岩絵の具で描いていきます。
画面からは分かりにくいかもしれませんが、鉛筆で輪郭を描き、最後に毛筆で形を作っていくそうです。
背景の墨で描かれた黒が、水彩と岩絵の具を混ぜて描かれた大根の葉の緑を一層、引き立てていますね。

先生の作品は絵の中に何とも言えないエネルギーを感じ、それでいて繊細で、多彩な画材使いと技法に思わず、「ん~」と唸ってしまう美ギナーです。


右から 5『蓮の花』1400×210 6『蓮の花と実』1400×210 7『蓮の蕾』1400×126 8『蓮の葉』1400×230 9『蓮の花』1400×210

蓮のシリーズで制作されたこちらの作品…いずれも先生が育てていらっしゃる蓮たちです。

中央の三角の蓮の蕾は日本の蓮で、花が開くと六面から七面と花びらが少ないそうです。
右から2つ目の蓮の蕾はタイの蓮でこちらは丸い形をしています。
「花が開くと多分、花びらがいっぱい出てくると思うんです。だからこうして丸い形をしているんだと思います。」と嬉しそうにお話される先生です。

「来年には咲きますよ~。」と想像を膨らませ、楽しそうにお話される先生…美ギナーも楽しみにしています。

そして、咲いた状態が右端の白い蓮の花、左端の桃色の蓮は日本の蓮が咲いた時を描いていらっしゃいます。
伸びやかで、飄々としていて、それでいて温もりを感じる蓮・・・先生のお人柄と重ねて見てしまいます。



34『心象人物 胡女』 470×195

心象人物とは、心の中の美しさを物の形を通じて表すのに、人物や民画をモチーフに描かれています。

胡女とは中国の昔の女性のことだそう…
中国服を着た若い女性が蓮の葉を口に近づけているほのぼのとした作品ですね。

下地には箔を張り、墨で輪郭を描き、岩絵の具を使った緑がアクセントになっています。
こちらの胡女が若い女性ならば…もう一人の胡女はオトナな胡女…是非、画廊でご覧くださいませ~。



11『下仁田葱』 690×420

下仁田葱も先生のモチーフの一つです。

こちらの作品は骨董屋さんで入手された古い絵の具を使っていらっしゃるそうです。
「この絵の具がもう今は無くなってしまいました。大変貴重な絵の具なのです。この緑は古い絵の具なのでこうしたしっくりした色を描くことが出来るのです。今は緑青と言って綺麗な緑になるんです。」と先生、ちょっぴり残念そうにお話されていました。


31『大津絵 お不動』 470×290

大津絵とは、滋賀県大津市で江戸時代初期から名産としてきた民族絵画だそうです。

先生は大津絵がお好きで、「名もない人が描いたものにはすごく良いものがあり、それを評価して残してきた日本の鑑賞眼が凄いと思います。」とお話され、そして、こちらの作品は日本の胡女をイメージして描かれたそうです。

そしてその延長戦上にあるのが、先にご紹介させていただきました中国の胡女だそう…

こちらの作品の表具の部分は和紙に鉛筆で描いて、その上から寒冷紗を張ります。
表具の下半分は寒冷紗が透けて鉛筆画が見えるのが、上部との対比となって面白いですね。



15『ト半椿』 900×500

椿の描き方もとても愛らしいのです。
黒×緑×赤の色のコントラストがステキな逸品ですね。




こちらの特装本をお買上いただきますとマシラシリーズの中からお好きなおサルさんをプレゼントさせていただきます~。
(マシラとは猿の別名です・・・)

和紙やキャンバス、箔や墨、水彩や岩絵具などの多彩な画材と技法で描き出される作品は、それぞれが強烈な存在感を放ちながらも、繊細で美しく、温かで懐かしく、見る人の心の中に心地良い余韻を残し続けます。

皆様も是非、画廊に足をお運びいただき、藤井勘圿先生が繰り広げられる魅惑的な繪画の世界をご高覧くださいませ。
皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

<略歴>
1947年 兵庫県丹波市生まれ
1963年 増永弥太郎先生の師事
1981年 小松均先生墨絵教室開塾入塾
1989年 東京にて初個展 以後各地にて個展開催
1991年 京都モンキーパークいわたやまにてマシラシリーズ描き始める
1992年 髙島屋玉川店にて個展
2004年 京都文化博物館にてマシラ素描展
2007年 髙島屋大阪店・髙島屋横浜店にて「七人のエスプリ展」(2009・2011)
2008年 ニューヨークにて個展
2010年 髙島屋大阪店にて個展(2012・2015・2016)
2011年 髙島屋横浜店にて藤井蓮と二人展(2013)
2014年 髙島屋日本橋店にて個展
京都文化博物館にて個展・ジェイアール名古屋髙島屋にて個展
2015年 髙島屋横浜店にて「画集マシラ」刊行記念展(2018)
2016年 髙島屋京都店・京都文化博物館にて「画集マシラ」刊行記念展
2018年 髙島屋日本橋店にて個展「鼎」三人展

現在 京都在住 無所属

藤井勘圿展
2018年10月24日(水)~10月30日(火)
最終日は午後4時閉場
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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