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-女性美を求めて-友永詔三 木彫展 開催中です!

2018.12.07
こんにちは、美ギナー おもち です♫


二度目の開催となります
「友永詔三(あきみつ) 木彫展 女性の美」
をご案内いたします!


(前回開催の様子はこちら
https://blog- osaka.takashimaya.co.jp/art/ post/16002 )




友永先生は、 30代という若さでプリンプリン物語のキャラクターをご担当され ました。
当時は平均睡眠時間4時間…!!
キャクターに合わせた材木の選定をはじめ
ストーリーに合わせた衣装の調達にインドに行ったりと、 すっっごく忙しかったそうです。




 


「プリンセス」桧
こちらの作品で、アッ!という声がちらほら聞こえております♫




プリンプリン物語では「子どもたちを甘くみてはいけない。 子どもは正直なのだから、本物は伝わる」と信念を持ち、 衣装にもこだわり、当時の子供番組=原色・ ビビッドカラーという概念を覆す、 パステルカラーの人形劇を展開されました。
当時のNHKのプロデューサーは、先生のこだわりを最大限に生かすよう番組作りをしてくださったそうです。

当時は関節人形で番組の撮影をされていましたが、
現在製作される作品はイヤリングや装飾パーツ以外は一木造りなの です!


彩色は最小限にとどめられています。


肌のキメ、木目を活かした作品となっています。


木目は顔やその他立体感を出したい部分から同心円上に広がるよう に計算され、作品全体をまとめています。






その、木材に対する想いを伺いました。


「呼吸しながら枯れていく」
と木の経年変化を愛す友永先生。




特筆的なのは、プリンプリン物語をきっかけに
多くの作品で「サイプラス」 という木材を使っていらっしゃる点です。
こちら、あまり他では聞き慣れない木でして…

サイプラスとは、北米ヒバのことだそうです。
腐りにくく、虫もつきにくい、
年輪に合わせて薪を割るようにスパッと薄く裂くこともできるくらい、
とても強い木だそうです。


日本では青森でヒバが育っていて、 お風呂の桶に使われているそうですが、 透明感すら感じる美しい白色の北米産のものよりも青森産のものだ と若干鶯色がかっているらしいです。


「この色に惹かれたんです」 と運命的な発見から今もずっと魅了されているご様子でした。


丈夫な性質を活かし枕木や建材として使われていたものの、 彫刻では当時だれも使っていなかった素材を初めて使うことに決め たそうです。








「デュエット」サイプラス
神々しさを放つ女性像…



二度目となる今回の個展では、特に「女性」にスポットを当て「 神秘性」を表現した作品たちが並んでいます。


ジャコメッティや、 百済観音を連想させる洗練された佇まいのこちら…






「小鳥と遊ぶ木花咲耶姫」桜
160センチの美ギナーの、頭一つ分大きな作品です。




高知の自然豊かな場所で育った友永先生。
製作は故郷の自然や遊びまわった記憶を大事にされています。


記憶の中の故郷を辿りながら形作った花や鳥を作品に添えることで 、木のもつ温もりをより際立たせています。




「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」は富士山にある浅間( センゲン)神社に祀られる木花咲耶姫をモチーフに、 造形を再構成したものだそうです。

外国の方に、富士山の女神なんですよ、とお伝えするとものすごく感激されました。
日本人のみならず山への畏怖は万国共通なのかなと感じます。



極限まで無駄を省くことを目指し、
しかしながら量感ある曲線をと、
日々、木と向き合っておられます。






ちょうど今年六本木の国立新美術館でジャコメッティを観たばかり の美ギナーは、
洗練された究極の美への共通点を感じながら鑑賞しました。




「川辺に立つ少女」サイプラス


こちらは、 特に肩から腰にかけての曲線が上手くいったと先生ご自身でも納得 の作品だそうです。
女性ならではのカーブをいつも意識していらっしゃいます。




ここまで殆どの作品につけられたイヤリングは、 作品のアクセントとして「ないと、どこかスッキリしない」 と仰っていました。
画家が完成の印にサインを入れるような感覚でしょうか。
端正な造形だからこそ、揺れるイヤリングが映える作品たちです。




また、ご紹介しきれませんでしたが、 りんごも多くの作品で登場します。


りんごについては先生ご自身も思い入れがあるそうです。
高知県のあたたかい気候では、 幼少期りんごがとても珍しく特別な食べ物だったそうです。 風邪をひいたら食べられたそうです。
また、りんごは、 アダムとイブの禁断の知恵の実としても有名ですよね。
ニューヨークを表す果実としてもりんごが登場します(NYC= Big Appleというあだ名があるのです)(国家の蜜を吸う、 という皮肉を込めたという一説もありますが成り立ちは不明です) 。


先生にとってスペシャルフルーツだったことに加えて、 人類にとってはりんごはなんだか偉大な果実に感じます。
女性とりんご、どちらも神秘の象徴のように捉えていらっしゃるのでしょう〜






友永先生の感性の原点には故郷があり、
その先にある美を表現した作品たちをぜひ画廊でご覧ください。


<略 歴>
1944年 高知県高岡郡に生まれる
1967年 東京デザイナー学院卒業
1968年 渡豪。同国で演出家ピーター・スクリベン、美術家イゴール・ ヒチカに師事
1969年 オーストラリア国立人形劇団(The Marionette Theatre of Ausutralia)に移る
大阪万博で上演予定の人形劇「魔法のプリン(The Magic Pudding)」の
人形制作に携わる
1970年 帰国。東京デザイナー学院講師となる(〜72年)
1977年 人形による夢幻劇『真夏の夜の夢』(渋谷・パルコ西武劇場) の人形美術を担当
1979年 NHK連続人形劇『プリンプリン物語』の人形デザイン、 制作を担当
1984年 東京都五日市町(現あきる野市)に深沢に古民家を購入、
自身で住まい兼アトリエに改築
1987年 ニューヨークKCCホールで舞踏劇『卑弥呼−日出る国の女王』 を上演
1992年 高知県窪川町「ゆの里ふれあいの家」の木彫モニュメント
《飛翔する四万十の女》完成
1999年 道の駅「あぐり窪川」(高知県)にモニュメント《アグリーナ》( ブロンズ)を制作
2003年 「今日の人形芸術展」に出品(東京国立近代美術館工芸館他、 巡回)
2004年 高知新聞「転んだら笑っちゃうぞ」に木版画挿絵連載(1月〜 12月、毎月1回)
2006年 東海大学菅生中学校の依頼によりブロンズ・モニュメント《 森の調べ》を制作
2007年 東京国立近代美術館で作品が買上げとなる
「友永詔三の世界展」開催(日本橋高島屋) ’10
2008年      「花と人形−近代工芸の名品−」展に出品( 東京国立近代美術館工芸館)
2010年 「造形作家 友永詔三の世界 木彫の乙女たち」展開催
(ニューオータニ美術館)
2013年 横浜人形の家「プリンプリン物語」人形特別展
2015年 「友永詔三の世界展」開催(日本橋高島屋)
2016年      友永詔三展・幻想とメルヘンの造形/相生森林美術館(徳島県) 作品買い上げ
その他 個展・グループ展多数開催
現在 東京都あきる野市在住

-女性美を求めて- 友永詔三 木彫展
2018年12月5日(水)~12月11日(火)
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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