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廣田晴彦 日本画展 開催中です

2019.01.18
皆様こんにちは、美ギナー おもち です。

「廣田晴彦 日本画展」をご紹介いたします。

日本美術院 院友で、現在名古屋を拠点に活動されております。
髙島屋での個展は初開催となります!

廣田先生は、1966年兵庫県姫路市にお生まれになり、
愛知県立芸術大学美術学部 日本画専攻をご卒業後、
愛知県立芸術大学大学院を修了されました。

風景画を中心とした作品たちは、私たちの身近な景色を「発見」させてくれます。

日本画ならではの天候を醸す表現の重ね方よって、とてもやわらかく感じられます。
空間に奥行き、深みを感じるように心がけていらっしゃるそうです。

雨上がりの濡れた地面であったり、
猫たちの表情であったり…
わたしたちにも見慣れた景色の一瞬を大切に描かれているので、
ゆったりとお散歩をしているようなおだやかな気持ちにさせてくれます♫



「路上にて」

廣田先生は、ご自宅で黒猫を飼っていらっしゃいます。
猫の表情や仕草は、日常的によく観察されているからこそ描ける場面です。
道路で出会う猫たちの面白いポーズを覚えておいて、ご自宅の猫で細部を補完して描かれることもあるそうです。

おもちは先日、立ち寄った本屋さんで「黒猫本」なるものが大きく取り上げられているのを発見したばかりだったので、
黒猫ブームの予感を感じています…♫

廣田先生は雨の表現がとても多様なので、技法についてうかがいました。

「白雨」
こちらは雨が主役で、白く浮かび上がるように描かれた線が絶え間なく降り注ぐ雨のように見えます。
奥行きが出るように、細い線で盛り上げた上から岩絵の具を重ねて塗りつぶし、
さらにまた描き足し…幾重にも重ねて描かれています。
それが空間全体を描く上で広がりとして目に写ります。
見えていないようでいて、人間の目だけが感じられるような表現の工夫があります。

細かい部分ではありますが、ぜひ肉眼でご確認いただきたいのがこちら↓

「明けの刻」
緑の薄いベールをかけたような表現なのですが、実はこの建物の細部に至るまで極細の面相筆で細かく描きこんでいるのだそうです。
とくに建物の骨格部分にご注目ください!シャーペンの芯ほどの太さの線を引いているそうです。

絵の具にも、こだわりがあります。
青や緑は天然の岩絵の具を使い、和色の優しい風合を大切にされています。
特に灰色は、先生ご自身も数えきれないほどの種類を使っていらっしゃるそうです。
ときには地面のアスファルトに、
建物の影や、
湿り気のある空間のぼかしなどなど、
色だけでなく粒の大きさや、岩絵の具を焼いて黒くしたりと様々に使い分けて表現されています。


「雷天」



「光の路」(参考出品)



「散策」


灰色がご自身の「持ち色」というのが、よくわかるエピソードでした!

それぞれの作品のマチエール(絵肌)がリズミカルでありながら、色彩でも魅せられる作品たちです。
0.5mm幅ほどに盛り上げるように描きこまれた線など、見所がたくさん散りばめられています。
ぜひ画廊で、離れたり近づいたりと距離を変えながらご覧ください。

<略歴>
1966 兵庫県姫路市に生まれる
1988 愛知県立芸術大学美術学部(日本画専攻)卒業
1991 愛知県立芸術大学大学院修了
1994 「勢の会 日本画展」(松坂屋’95)
1998 第53回 春の院展 初入選 外務省買上
(以降14回入選)
再興第83回 院展 初入選(以降12回入選)
2003年 愛知県立芸術大学研究科修了
2010年 再興第95回 院展 奨励賞受賞
2013年 再興第98回院展 奨励賞受賞
現在 日本美術院 院友


廣田晴彦 日本画展
2019年1月16日(水)~1月22日(火)
最終日は午後4時閉場
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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