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―みなもの風景― 河合徳夫 作陶展

2019.06.29


皆様こんにちは、美ギナー おもち です!

現在開催中の「―みなもの風景― 河合徳夫 作陶展」をご紹介いたします!

―みなもの風景― 河合徳夫 作陶展
2019年7月3日(水)→7月9日(火)
*最終日は午後4時まで



河合先生は1956年京都にお生まれになりました。
1987年よりお父様である河合誓徳先生に師事、陶芸の道に入られました。
現在は日展と日本新工芸家連盟、京都工芸美術作家協会会員でいらっしゃいます。

「日々親しんでいる日本の自然やなにげない日本の風景を磁器の材質の上に表現したい。」
という想いで日々制作されています。



今年は例年に比べて関西は梅雨入りが遅かったですが、
いよいよ梅雨本番となり、蒸し暑い日々にも風情を感じるようになりました。
目に見える色は優しく霞んで、空気がゆったり流れている気がします。

河合先生の作品も、そんな「湿気」を含んだ優しい時間が流れていると思います~

花弁の繊細な表情や、風が抜けるような葉の描写が見所となっています!
よく京都府立植物園へ写生に行かれるそうで、
丹念に自然を写しとることを大切にされているからこそです!


ちなみに、2016年に開催した前回のブログはこちらです↓
https://blog-osaka.takashimaya.co.jp/art/post/16074


さて、今展のテーマは
「みなもの風景」
となります。
水・雨・波紋…流れゆくものを作品に表現されました。



「映」

こちらは粘土で原型を造形したのち、
波紋部分→小さくて丸い凹部(花の周りの暗い色)→柔らかい粘土で花弁部分を盛り上げ→水滴のような白い凸部
という順番に形を作った後、
石膏型を作り、液状の磁土を流し込んで固めたものを焼成して出来上がるそうです。


工程が多く、とても手間がかかりますが、
「奥行きを表現したい」という思いで、ここでもやはり立体感へのこだわりが垣間見えます…




「アイリス」

今展での初お披露目の作品はありますか、とうかがったところ、
「アイリスははじめてです」とのこと!
まっすぐ上に伸びる葉と、大きくゆったりとした花が、
縦に入れられた表面の稜線による陰影の効果で揺れているような錯覚に…




「秋明菊」

河合先生は、二種類の土を使い分けていらっしゃいます。
バックの黄みがかった色は京都の土で、
花の部分に使われているのは九州のものだそうです。
こちらの作品のように二種類を使うこともあれば、作品によってはそうでないことも。

花の部分は、磁土を絵の具のようにといた泥粧(でいしょう)を筆で塗り重ねて盛り上げています。
しべに色釉をほんのすこし乗せたことにより、花弁の先がやわらかく光を放っています。



「睡蓮」

こちらは陶額となります。
ぼんやりと霞んだ睡蓮の葉が、花を引き立てていて幻想的な作品です~


「芍薬」


こちらの陶額に使われている白木の額縁は、
内側のフチよりも外側のフチが低くなっていて
掛けた壁に馴染むように、と考えられているそうです。

和洋問わず、どんな場所でも掛けていただけます!




「初夏」

こちらは、蔓薔薇(つるばら)を「釉裏紅(ゆうりこう)」で描いた作品です。
蔓薔薇の季節は5〜6月で、まさに初夏。

花の名前をそのままつけている作品と、このように情景を題としている作品との違いは、
「印象が強く残れば、印象で題をつけていますが、
そうでなければ花の名前をそのままつけています。」
とのことでした。

ほかに例えば、香合などで「光」という題が複数つけられているのですが(後述します)
花に射し込む木漏れ日が綺麗だなと思ったことがきっかけになっていたり…
題を掘り下げると、モチーフを取り巻く自然の風景を思い描きながらお話をしてくださいました。






「芍薬」

赤は酸化銅の色でうまく焼かなければ緑色になってしまうそうです。
もともとお祖父様の栄之助先生の頃までは線の表現として用いられることが多かったのですが、
お父様である誓徳先生がこの赤を使って面を塗るようになったそうです。
それを受け継いだ徳夫先生。
難しい釉薬ではありますが、深みのある赤によって周りの空気までグッと締まって見えます!





「光」

可憐な花は、園芸品種で、カタカナの長い名前が付いているそうです。
先述した、スケッチしたときの木漏れ日のイメージで題がつけられました。

こちらの香合は大きさとしては4センチほどなのですが、開けてみると…





お客様からも毎回、感嘆の声が挙がっています♫

身と蓋をぴったり合うようにするのも高度なので、
もちろん、外側もじーっくりご鑑賞いただきたいのですが、こちらも見所の一つです。

画廊では、スタッフが蓋をお開けしますので、お気軽にお申し付けください☆



まだまだご紹介したい素敵な作品がありますが、
ぜひぜひ、画廊でご体感くださいませ〜!




<略歴>
1956年 京都に生まれる
1977年 山本恪二先生に師事 彫刻を学ぶ
1979年 同志社大学を卒業
1981年 父 河合誓徳に師事 陶芸の道に入る
1984年 日展、日本新工芸展に初入選
1993年 日展に於いて「釉象」特選を受賞
2001年 日展に於いて「景象」特選を受賞
2006年 日本新工芸展に於いて「鳩」文部科学大臣賞を受賞
2007年 日展審査員(2001、2015)
2012年 日本新工芸展に於いて「鳩」内閣総理大臣賞を受賞
現在
日展特別会員
日本新工芸家連盟理事
日本新工芸家連盟近畿会会長
京都工芸美術作家協会会員




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