TAKASHIMAYA BLOG大阪タカシマヤ

ホライゾン 開催中です!

2019.09.01
皆様こんにちは、美ギナー おもち です。

グループホライゾン
2019年8月28日(水)→9月3日(火)
最終日は午後4時閉場

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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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京都店開催:2019年9月11日(水)→9月17日(火)
最終日は午後4時閉場



をご紹介いたします!

千住博先生が次世代を担う若手作家の育成と自立、研鑽の場として立ち上げられたグループ展です。
先生が「自らの地平線を自らが切り拓いて欲しい」という願いを込め、立ち上げられました。

5回目となる今回は、前田和子先生・服部由空先生に作品についてお話をおうかがいしました♪




前田和子「鹿に花」
個人的に鹿にはかなり思い入れの強いおもちとしては、うかがいたいことがたくさんあったこちらの作品…
優しい表情の鹿の背景に、小花が散らしてあり、やわらかく温かみを感じられます。

どこか神々しい印象を受け、その理由を探ろうと美ギナーから質問をさせていただくと、たくさんの仕掛けが隠されていました!

まず、この背景の花は、左右対称に配置されているそうです!
ひとつひとつ漂うように描かれていますが、教えていただいてからじっくり鑑賞すると、画面に安定感があります。
丸い画面とも相まって、曼荼羅のような連続性があり「生命のめぐり」が表現されているそうです。

そしてもうひとつのポイント、鹿の表情にご注目ください!
こちらの鹿は膨大な写生画の資料の中でも、前田先生が一番顔が穏やかだと感じられた一頭だそうです。
実はその鹿は雌鹿(角はないです)で、大きなお腹で妊娠中(?)だったそうです。
一息ついて、遠くを見つめる視線に惹かれたそうですが、
描こうと決めていたのは牡鹿だったそうで、表情や体つきは雌鹿から、角は牡鹿の資料から合わせたものにされました。
この角も、前田先生の空想から生まれたもので、枝分かれしている本数がひとつ多いんだとか!
さすがにそこまで気がついていなかった美ギナー、びっくりです!!!

雌雄の特徴をあわせた点で、現実を超越した存在である鹿を表現されています。
ふたつのポイントによって、神秘性が感じられるんだなと感動したエピソードでした!

小品は、こちらの鹿のほかに雀と猫を描かれています。
猫はおばあさまのご自宅で飼い始めた子猫だそうです。
幼少期から、恐竜が大好きで図鑑を見つめることが多かったそうですが、
爬虫類なども含めて生き物全般大好き!とのことです^^
「生き物を描いて10年ほどですが、作品から生き物の鼓動、やわらかさを感じていただけるように心がけています。」
と仰っていました。
自らが触れることができたり、身近に感じられる動物を中心にこれまで制作されていますが、
そのどれもが前田先生の愛情を感じられる作品となっています!






服部由空「春霖」
雨上がりの高い湿度の中に一筋の光が差し込んだようなこちらの作品。
秋雨で日ごとに季節の移ろいを感じるまさに今の時期、透明感につい引き込まれてしまいます…

光に透けるエンドウマメの葉を描かれています。
葉に乗った水滴のみずみずしさから、植物の生命力も感じられます!

モチーフは、ご自宅の近くにある畑でスケッチをされました。
緑がお好きで、特によく使うのは「オリーブグリーン」だそうです。
持ち歌ならぬ、持ち色、といったところでしょうか♪

技法や道具が気になって仕方ない美ギナー…
服部先生はかつて大学院で材料学も研究されました。
作品を制作するにあたって、和紙と膠(にかわ)には特にこだわりがあるそうです!

和紙に関しては、すこしハリと光沢のある黄味がかった「近江雁皮紙」という半透明の紙を彩色した上から貼り、
強調したい部分にさらに加筆する、という使い方をされています。
この黄味が、鑑賞者の懐かしい気持ちを呼び起こす元になっているんですね~*
クリーム色で明るく抜けのある部分は、その和紙がもつ色を大切にするため、あえて色を加えていないそうです!

膠は、画材としてはかなり新しい魚膠(さかなにかわ)を使われています。
日本画は、絵の具が乾かないうちには実際の発色よりも濃く見えるのですが、
服部先生はその鮮やかさをそのまま画面に残すことができる方法はないかと試行錯誤し、たどり着いた素材だそうです。

「滋賀の里山という自然を描くにあたって、素材はすべて土に還せるものを使いたいんです。」とのことでした。
ご自身の故郷である滋賀県から、日本の原風景を大切に想われているのが伝わります。
イラストレーションを専攻されたからこそ、日本画・洋画に関わらず制限のない素材選びができたそうです!

鮮やかなだけではない、しっとりとした日本の気候ならではの湿度も画面に含んだような、新しい色彩に挑戦されています!







青木香保里「柳緑花紅」



阿部 千鶴「Bouquet」



今川 教子「糸」



王 青「記憶の旅」



大澤 沙友理「循環」




笠井 遥「気配」



阪本 トクロウ「呼吸」



佐藤 真美「夜山」




志世都 りも「ゴドーを待ちながら」




菅原 百佳「陰翳礼讃」




鈴木 琢未「記憶」




田尾 憲司「黒い椅子」




東儀 恭子「Valse du Petit Chien-仔犬のワルツ-」




外山 寛子「爛漫」




中村 貴弥「富士結晶山景図−頂−」




西田 理菜「Sunflower」




野村 京香「遠日」




福井 江太郎「鋭」




山影 広野「THE DIGNITY」




山崎鈴子「二重奏」




田中裕子「光を浴びて」




岩田壮平「華」




菅かおる「Origin(光の生成)」



ごく一部のご紹介となりましたが、画廊にはご出品された先生方の個性が存分に発揮された作品たちが並びます。
皆様の御来廊、心よりお待ちしております。



<参加作家>
青木 香保里、阿部 千鶴、今川 教子、岩田 壮平、王 青、大澤 沙友理、笠井 遥、菅かおる、阪本 トクロウ、佐藤 真美、志世都 りも、菅原 百佳、鈴木 琢未、田尾 憲司、田中 裕子、東儀 恭子、外山 寛子、中村 貴弥、西田 理菜、野村 京香、服部 由空、福井 江太郎、前田 和子、山影 広野、山﨑 鈴子
<賛助出品>
千住 博


画廊スケジュールはこちらから!
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