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【予告】十三代三輪休雪襲名 雪嶺展 不走庵三輪窯訪問!

2019.10.01

皆様こんにちは、美ギナー おもち です!

十三代三輪休雪襲名 雪嶺展を間近に控える8月28日に、追い込みで制作されているお忙しい最中
山口県萩市に伺い、先生のレクチャーや窯の見学をさせていただきました!

【予告】
十三代三輪休雪襲名 雪嶺展
2019年10月16日(水)→10月22日(火)
*最終日は午後4時まで
髙島屋大阪店6階美術画廊



不走庵 三輪窯の歴史や、十三代三輪休雪先生ご自身のお話、展覧会の見所についてご報告します♪






当日はあいにくの雨模様でしたが、雨に濡れるお庭の佇まいに情緒を感じました…


まず、不走庵について…
ご案内いただいたお部屋には「不走時流」という書がかけられています。



こちらは三条実美公の揮毫で、
「流行を追いかけるのでなく、揺らがずに…」という意味だそうです。
この書からとって、十代休雪が「不走庵」と名付けられました。


さて、不走庵でのお話は、三輪和彦先生ご自身についてのVTRを拝見するところから始まりました。
2019年5月15日に十三代三輪休雪を襲名されるまでのご自身の心境の変化を、過去の作品とともに振り返るものでした。

先生は1975年から約5年間アメリカのサンフランシスコでアメリカ現代美術を学ばれました。
帰国して、自らの道に迷っておられたそうです。
そんなとき、山口県立美術館から大規模なグループ展に参加しないかとの誘いを受け、出品されたのが
「DEAD END」と題されたインスタレーション作品でした。

展示室内に40トンの土を運び入れてその上にジープとバイクで走り轍(わだち)を残し、
さらに歪ませたガードレールもつけた、大規模なものです!

「この作品で吹っ切れた感覚になった」と、デビュー作を語ってくださいました。

その後、白い夢、花冠、黒の遺構、などのシリーズを発表し、大胆で力強いフォルムの作品を展開されていきます。



敷地内にはギャラリーもあり、出品される予定の作品を拝見しました♪




作陶は、一貫して「大地の一片」をテーマとされています。

そのなかでも、「エル・キャピタン」シリーズは、
四十年ほど前にアメリカ・カリフォルニア州のヨセミテ国立公園にある世界最大の花崗岩の一枚岩をみた感動・衝撃を、
十代休雪が完成させた「休雪白」といわれる釉薬をかけて作品に投影したものです。



萩の見島土とのコントラストが美しい「休雪白」ですが、焼成前は漆黒の液体です。
休雪白は藁灰を主に、その他長石など数種類の原料と混ぜ合わせて作られます。
さらに水分を調整し、粘度の異なる休雪白をひとつの作品につき3種類ほど用意し、軽いものから順に、粘度が重くなっていくように施釉されます。
「最後にかける釉薬は、手ですくえば握れますよ」とのこと!!
どろどろ具合を想像しただけでも、重そうです~!
先生は「釉薬を立体として捉えている」ため、厚みに変化をつけるそうです。

黒い釉薬を焼成すると雪のような純白に…
つくづく、炎の力は本当に不思議なものですね~。

「茶碗は、確かにお茶の道具ではあるが、道具だけであってはならない。」
先生は、父である十一代休雪から茶碗造りについてこう教えられたそうです。

「明日への活力になるような、どうしてもこの茶碗で飲みたいと思ってもらえるような作品を作りたい。」
と仰っていたときの、力強い表情がとても印象的でした。


そして、炎にとって、とても重要なのが窯です!





江戸末期、もしくは明治初期に八代休雪が築窯されたそうです。
中はとてもせまく、高さもありません。
身動きしにくいなか、炎のまわり方を考慮しながら作品が並べられます。

もちろん温度計は設置されていますが、
季節によって気温も湿度も大きく変わるため、吹き出てくる炎の色や形を見て判断されているそうです。



個々の作品のエピソードは、また個展会期中にご案内させていただきます♪

自然の力、そして畏怖の念や感動を表現された作品が画廊に並びます。
パワーあふれる作品を、ぜひ画廊でご覧ください!

【予告】
十三代三輪休雪襲名 雪嶺展
2019年10月16日(水)→10月22日(火)
*最終日は午後4時まで
髙島屋大阪店6階美術画廊



御来廊、心よりお待ちしております。

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