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モンサンミッシェル百景を目指して…大石良太展 開催中です!

2019.09.23
皆様こんにちは、美ギナー おもち です。

大石良太展
2019年9月25日(水)→10月1日(火)
最終日は午後4時閉場
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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大石先生といえば、モンサンミッシェル!
葛飾北斎の富嶽三六景のように、モンサンミッシェル百景を目指して作品を制作しているそうです!
現在はフランスに在住で、ポントルソンの町にアトリエを構えていらっしゃいます。
現地で感じる光や音などを画面の中に取り入れるため、作品は外で描かれるそうです。

作品について、お話をうかがいました♫


「鳥居とモンサンミッシェル」

こちら、多くのお客様からご質問いただきます。
現実にある風景だそうです。
広島の廿日市市とモンサンミッシェル市との観光友好都市提携10周年を記念して、
2019年9月末までの期間限定で設置された鳥居で、
現地にいらっしゃる先生ならではの作品ですね!





「天と地のあいだに」

大石先生は、ただ風景を写し取るだけでなく、鑑賞者がどう感じているかを大切にしていらっしゃいます。
その中でも、ずっと取り組んでいらっしゃるのは「観てるようで、観ていない」景色を描くことで、
「全てを詳細に描くのではなく、抜けや余白を意識しています。」とのことです。


大きくは間(ま)とも言えますが、それを意図的に創り出しています!
例えばこちらの写真のように、手前のススキには、詳細な描写はほとんどされていません。
それでも、ススキだと感じる…!
これが、抜けになり、モンサンミッシェルの風格をも表現することになっている、ということだそうです!


この抜けの感覚(または余白の概念)は別の作品では「画面が続いていない」ことでも表現されています。



中央「円形のエチュード」
キャンバスが分断されています!この分断は、日本の屏風や掛け軸から着想されたそうです。
屏風であれば、複数の画面が組み合わさって一つの作品とされていますが、時には一つずつの画面だけでも鑑賞されます。
現実の風景では、当然、間延びしたようになにもないところもあります。
その部分が作品では分断された空白の部分にこめられています。
無いことが、鑑賞者にさまざまな可能性を想像させる作品となっています。
横の広がりを表現するための分断、という発想ですね!


右「ダブルモンサンミッシェル」
キャンバスが、フランスの形をしています!
このような大胆な変形を始めようと思ったきっかけは、古代の洞窟壁画まで遡ります…
壁画は、純粋に絵を描いたものです。そこにはあらかじめ絵を描くためのスペースはありません。
四角く、平らなキャンバスを無意識に用意された画面を思い浮かべて絵を描いているのではないか、と気づいたそうです。
「今でもさまざまな形のキャンバスに描いてみようとチャレンジをしています。」と語ってくださいました!

ところで、この変形、板の形から特注…かと思いきや、
なんと、キャンバスは板からすべて先生の手作りなんです!!!!

前述したとおり、大石先生は外で制作をされますが、そのときに重要なのが
・速乾性
・表面の質感
だそうです。


★板をやすりがけし、膠(にかわ)を塗布
→麻布をのりとホッチキスで貼りつける(袋貼り)
→のりが乾いたら板の厚み部分のホッチキスをはずす
→キャンバスの裏側に和紙を張る
まず、ここまでが支持体の準備です。

★キャンバスの表面に美濃紙を貼る
→杉の粉をまぶす
→白の材料(胡粉などさまざま)を塗る
こちらが、マチエールの準備だそうです。

作品の裏側を見せていただきました。


よくある、黒い鋲はありません!!!
厚みの部分にも彩色ができる利点もあります。

画面を作る工程はとても多いですが、こうすることで画面の割れや変色などを防ぎ、
なおかつ描く際には杉粉が余分な展色剤を吸い取るので早く乾きます。
薄く重ねている部分も、もとのマチエールがしっかりしているため、作品に厚みが加わり見劣りすることはありません。
筆の早い大石先生ならでは!ではありますが、苦心してやっとたどり着いた技法のひとつだそうです!

マチエールが絵の具を吸うので、使用する絵の具は、顔料の含まれる割合が多いものを使用するそうです。
また、液体コハクの溶剤で練り、絵の具を強化する工夫もされています!

「100年経っても鑑賞していただけるようにしたくて」と、所有してくださる方への気遣いのあらわれですね!

フランスでの生活や、作品の制作秘話など、気さくにお話してくださいました!
大石先生は会期中毎日在廊してくださいます。

ぜひ画廊でご覧ください。
皆様の御来廊心よりお待ち申し上げております。






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