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髙波壮太郎展 〜その時にしか流れていない時間〜

2020.02.15
皆さまこんにちは、美ギナー おもち です☆


髙波壮太郎展 〜その時にしか流れていない時間〜
2020年2月12日(水)→18日(火)
最終日は午後4時閉場
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大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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今展では、様々な人生の時に打ち込んでこられた自身を振り返り、
一生の“その時”にしか出会わなかった場面・場所、"その時"に精一杯取り組んだマチエールや表現を、
『現在』という時間の中で思い、自身の記憶・心に流れる"時間"を感じながら取り組まれた作品を発表いただいています。



サブタイトルに採用されている「時」は、
先生ご自身の半生を振り返ったときの大事なキーワードになっているそうです。





「その時にしか流れていない時間」91×363.5cm

左から描きはじめ、時には大幅な修正を加えながらこの画面に向かい続け、
なんと五年もの間取り組まれているそうです。

髪が重力に逆らうように力強く流れていて、画面には見えない「気」があるような…
それとも、もっと大きななにかが大地から沸き起こり、吹き上げているよな…

これまでの作品では青といえばはっきりとした鮮やかな水色を使われている印象でしたが、
こちらの作品では中間の淡い色を使われています。
モチーフを観て写しとるのではなく、自らを見つめて、深い部分で形にしていく作業で
自然とこうした落ち着いた色彩を選ばれたそうです。

集中力・気力が必要になり、一度の作業時間は40分から2時間ほど。
そのあとは、まるでコンセントを抜いたように描けなくなってしまうんだとか!

全身全霊で髙波先生自身をこの画面に描かれるからこそ、画面の中の一人一人に様々な時間・感情を見出すことができます。
題にも表されてある"その時にしか"ない特別なものかもしれませんね♫




「窓辺」120P




「幸福の予感」12P

花のもつエネルギーやメッセージに、自分の感情も乗せて描かれるそうです。
良いことがあったとき、悲しいとき…
さまざまな人間の生の感情が画面に内包されています。

鑑賞者には、感情を反映した感想が生まれるのではないでしょうか。
お客様にもぜひこの絵を前にご自身との語らいを楽しんでいただきたいです。

髙波先生は、制作にあたっては画面から伝わる絵のメッセージを受けて筆を進めるそうです。
「花を通して、自分を見つめて描いている」とおっしゃっていました。
だからこそ、見たまま描くよりも、迷いが多いそうです。




「アライグマ」71×69cm

こちらはコラージュ作品です。
どこか懐かしい気持ちになる作品です。
アライグマと、周りに飛んでいるスズメがのどかな秋の田園風景を思い起こさせますね~。





そして、今展では、18年来の仲だという漆芸家 川端宏房先生とのコラボレーション作品もございます!
川端先生の個展も同じく美術画廊ギャラリーNEXTで開催中です!
川端先生の作品についてのブログはぜひこちらからご覧ください。↓
https://blog-osaka.takashimaya.co.jp/art/post/37090







18年来のお付き合いをされていて、
髙島屋の展覧会が出会いがきっかけだそうです!!

お二人の後ろの黒猫が描かれた瓢箪は川端先生のご自宅で栽培されているものだそうです。
黒猫は髙波先生がよく描くモチーフです。
瓢箪の独特の形を大切にしながら、のびのびとした生命力を表現されています!!



「蒔絵パネル カマキリ」

こちらはズームで…
お二人でひとつの作品をつくりあげていくにあたり、共通の好きなものをモチーフに選ばれました。
生き物が好きな髙波先生は、昆虫もお好きだそうです。
パネルは川端先生が制作され、漆で一部、絵も描かれています!





「赤富士」8F




「Fall in Love」15F

今回、美ギナーおもちがもっとも惹かれたのがこちら…
大樹のもとで、男女が一組。守られているように感じました。
そこで、思い切って、髙波先生の恋愛観をうかがってみました!
多摩美術大学に入学してから「友情も恋愛も知ったから、人間になった」そうですよ♫
あとの詳細は、秘密です〜♫


画家を志したきっかけも、うかがいました!

小さいころから絵を描くことが好きで、
「兎と、茶色の道と、緑の背景を描いて、皆に注目されたのが嬉しかったのが、すごく鮮明な記憶です。」
とのこと。
それがなんと幼稚園の記憶だそうで!
ということは半世紀以上も前!!!
(幼稚園の記憶はほとんどない美ギナー…)

その後、ご両親の勧めで工業高校に入学され、美術部に入部されました。
とにかく何もかもが合わなくて、楽しくなかったそうです。

転機は、高校3年生、スポーツジムで週刊誌に描かれた絵を見ていて
見知らぬ人に「絵は好きか」と声をかけられたことだそうです。

一度描いた作品を持って来るように言われ、後日約束した場所に行くと
「目の前の椿の花を描いてみなさい」とキャンバスを渡され言われるままに描きました。
その作品をすごく評価され、そこからはその方の強い勧めで美大を受験することに…

(神話のお告げのようなストーリー展開です。)

人生が変わった瞬間、自ら選び取った瞬間を細かく覚えていらっしゃる髙波先生。
その度に絵を描き、時を描き留めていらっしゃったからだと思います。

絵を描くことが本当に大好きで
「生きてるだけでお腹が空く感覚と同じ」「中毒だよ!」
と笑いながらお話されていました。

そして、髙波先生が迷い多き若者へ伝えたいメッセージがあります。
「本当に好きで、やりたいことをやればいい。
決めたなら、15年やり切ると、誰かが見つけてくれます。」
やり切れる人が少ないからこその、15年。
大学を卒業し、39歳でパリで個展を開催する時には、当時お金を稼ぐためにやっていた仕事を全て辞めて画家としてやっていこうと決めたそうです。
今好きなことに迷いなく進まれる先生からのお言葉には、力がありました。

生きる歓びを、一瞬一瞬を大切にしながら作品にされてきた髙波先生。
作品を前にすると、”その時”を感じていただけると思います!
ぜひ画廊でご覧ください!
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