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十五代 酒井田 柿右衛門 展

2021.03.17
こんにちは♪
美ギナー おもち です。


本日より開催中【十五代 酒井田柿右衛門展】では、
壷、花瓶、大皿、香炉など渾身の新作を一堂に展観しております。

今展では2015年の襲名展以来、6年ぶりの開催です!


ズバリ見所は、
・「濁手」という柿右衛門窯独特の地肌
・左右非対称かつ余白を活かした繊細で華やかな四季の草花文様の色絵
です!


まず「濁手(にごしで)」とは、米のとぎ汁のように温かみのある白色の地肌を持つ色絵磁器のことをいいます。
有田の泉山陶石、天草磁石を使用した特別な原料とその配合、及び江戸時代から続く薪窯を使用した独自の製法により作られております。

一般的な白磁がやや青味を帯びているのに対し、濁手素地は柔らかい乳白色を呈しており
1650年代ごろに、柿右衛門の色絵が一番映える地肌をもつ素地として創り出されました。
改良を重ね、いわゆる「柿右衛門様式」が確立される頃には、傷や歪みなどの少ない
上質のものが作られるようになります。

しかし、一度途絶えてしまった過去があるのです…
かつては1659年頃に本格的にオランダ東インド会社(VOC)の輸出により
特にヨーロッパの貴族には「白い金」と称され大変重用されました。
あのマイセンやデルフトも影響をうけたといわれています!
そのころは広く東アジア・ヨーロッパ等に紹介されていましたが、
鎖国政策のもと貿易の終了と共に江戸中期頃途絶えてしまいました。

それを戦後、古文書をもとに苦労の末復元したのが
十二代・十三代柿右衛門親子です。

1971年には製陶技術が認められ、国の重要無形文化財の総合指定をうけております。

実は、この地肌は唯一無二、真似のできないものであるため、今展の出品作品の底面にサインは入っておりません。
言わずもがな、当代の作品であることを証明しているのです。
一方で、窯の制作は工房としての印があり、一目で判別できるようになっています。

歴史に翻弄されながらもかつての製法をよみがえらせた、ロマン宿る作品です。


「濁手 薔薇文 皿」
径40.3×高9.5(㎝)


「濁手 薔薇文 壷」
径30.5×高44.0(㎝)

高島屋のシンボルである「薔薇」の文様は必見です!

個展などで訪れた場所でスケッチをするなど、常に新しいモチーフを求め続け、
「十五代の」柿右衛門様式を確立すべく自分らしい作品作りに取り組まれております。

絵付けは、本焼きした素地に、赤や黒の顔料で文様の輪郭部分を線描きします。
柿右衛門の線の特徴は、繊細な中にも勢いと表情があり、この線描きによって絵の本質が決まります。

使用する色は赤・青・黄・緑・紫ですが、
特に赤色は特徴的で、温かみがあり素地に生える色をしています。
この配合は代々受け継がれており、初代柿右衛門が柿の実からヒントを得たというお話もございます。



色を乗せるのに使用する筆は、必要に応じてこんな大きさも!!!!

太すぎて、思わず二度見してしまいました。
美ギナー、手が震えてはみ出すこと間違いなしの難易度だと思われます…
代々の柿右衛門をはじめ、工房のみなさまはこれらを使って作品を生み出すために、
熟練の技を身につけてこられたのだなとひしひしと伝わりますね!





「濁手 梅竹文 花瓶」
径21.0×高27.5(㎝)


「濁手 藤文 皿」
径40.2×高9.0(㎝)

日本の色絵磁器の原点である初代柿右衛門より数えて370余年、伝統の継承に加えて、
今の時代に求められる現代様式としての柿右衛門作品を追求しながら、当代として新たな道を切り開いておられます。








作家在廊は17日(水)~21(日)※日曜日は午後3時頃までとなっております。

ぜひこの機会にご高覧くださいませ。
お買上のご検討やお問い合わせなど、どうぞお気軽に美術画廊までご連絡ください。


十五代 酒井田柿右衛門展
2021年3月17日(水)→3月23日(火)
※最終日は午後4時閉場
☆===☆☆===☆☆===☆
大阪店6階西ゾーン 美術画廊
直通電話 06−6631−6382
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