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萩 次世代の陶Ⅱ―岡田泰・田原崇雄・坂倉正紘・新庄紹弘・坂悠太―

2021.08.25
皆様こんにちは、美ギナーおもちです。

萩 次世代の陶Ⅱ
をご紹介いたします。

萩 次世代の陶Ⅱ
―岡田泰・田原崇雄・坂倉正紘・新庄紹弘・坂悠太―
会期:2021年8月18日(水)~8月31日(火)
※最終日は午後4時閉場
※営業日、営業時間は変更になる場合がございます


開窯以来、400年以上の長い歴史と伝統を誇る萩焼。

髙島屋美術部は、萩窯・長門深川窯歴代の先生方と展覧会を通じて良好な関係を築き上げることができました。
現在、美術・茶道の世界が大きく変化している中で、萩焼・髙島屋美術部ともに、今までの歴史を振り返り、
新たに次代に向かって踏み出すという思いを込めたグループ展です。

今展では、連綿と受け継がれた伝統と技術を背景に、
次世代を担い、名門の後継者となられる5名の先生方による創意魅力溢れる新作の数々を発表いただいております。


そして、今回は特別企画品として、先生方がそれぞれが制作され5人の作品がセットとなった鉢が!

上段左から、田原先生、岡田先生、新庄先生
下段左から、坂先生、坂倉先生
※こちらは受注生産となります。詳しくは美術画廊へお問い合わせください。




それでは、先生ごとに作品紹介を♪





【岡田泰先生】


波が渦を巻いているような大胆な造形は、岡田先生の豪快な一面がうかがえる作品です。
「萩の陶芸家にとって、茶碗に対する思い入れは格別なんです」
と語っていらっしゃいました。
焼きあがってからの選定の厳しさも他の作品とは段違いだそうです。
プレッシャーもあり、誇りでもある茶陶の世界の奥深さを感じました。

土から細かい粒子を取り出すための濾す作業、幅広い種類の釉薬、
萩は材料に手を加えることで、表現の幅が広く、伝統と独自性のバランスを取りながら発展してきました。
会期中は、各作家で茶碗だけを見比べるだけでも個性が感じられ、楽しんでいただけると思います!







左「白釉緑彩銘々皿(5枚)」
右「淡青釉花器」
岡田先生の特徴は、やはり、この美しい水色!
歴代の流れを汲みつつ、いかに個性を出していくのか、今はどのような作品が求められているのかを考えるそうです。
萩ならではの割高台を食器に取り入れたり、1,3分割が多いなかあえて2分割にした湯呑を作られたりと、
モダンな印象になるよう、萩焼に昔から伝わる形をデザインの一つとして捉える挑戦もされてらっしゃいます。
(話は脱線しますが、隠れキリシタンの信仰では、4分割もあるそうですよ~!十字架ですね!!)



【田原崇雄先生】







左から「マグカップ」「工具付マグカップ」
右「流白釉水指」
工具付マグカップは細かいところまで造形に凝っていて、田原先生の遊び心が楽しい作品です(^ ^)


萩焼には、粘土の粒が細かい「姫萩」
粗い砂や石を混ぜ込んだ「鬼萩」があります。

見た目にも大きく異なるので、
どのように使い分けていらっしゃるのか…?
先生ごとに得意不得意があるのか…?
美ギナーは以前から疑問だったのです(*_*)

その答えは、先ほど上述した岡田先生も同様で
「表現したい姿次第」だそうです。

粒子が均一で高台はきれいめな印象、釉薬の仕上がりをツルっとさせ細かい貫入が入った姫萩、
一方で、砂や石を入れることでざらっとした手触り、空気を含むことにより炎が当たった場所の景色に変化が生まれる鬼萩。
特に鬼萩は、景色が複雑に面白味のあるものを目指すとき、より粒の大きいものを混ぜ込むそうです。

手元で鑑賞するお茶碗には特に景色が重要となるので、
作陶を始めて間もない頃、納得できる作品になるまでは茶碗は発表を控えたこともあるそうです。

名門ならでは、萩好き陶芸ファンから寄せられる期待の高さの表れですね~!





【坂倉正紘先生】








左「花器」
右「粒紋器」
坂倉先生は、敷地内にお茶室があり一門会でお稽古もされているそうです。
坂倉先生にも展覧会の見所をうかがうと「番号が1番の茶碗です」という回答が。

年間でたくさん制作される中で、展覧会に出品されているのはほんのわずか…
もちろんどれも先生ご自身の会心の出来ですが、
展覧会に向けての作品を準備をされるなかで、1番の茶碗は特に厳選されているそうです。

萩焼は、一年で何度も窯に火を入れます。
素材としての土がしっかりしていて強いため、一気に温度を上げることができ、1~2日で焼上がります。
その代わり、釉薬がかけられていることで重ねられず、一度に窯に詰められる数が少なめ…というメリットデメリットがあります。
窯が違う(窯詰めが異なるタイミングで焼けた作品という意味)作品も含めて選定されているため、
特別思い入れがあるそうです。

真逆な例を挙げると、備前であればゆっくり温度を上げて高温にするため7日以上窯に付きっきりになり、年に二度くらい。
ただし窯の中で作品を重ねられるため、大量に焼けるんだそうです!



【新庄紹弘先生】


2018年にはご出品のなかった茶碗が…今回ございます!!!!
割高台、きめの整った細かい貫入手に収まるサイズ感、ぜひご覧ください☆




左「ヒサゴ花入」
右「白釉鉢」

「白釉鉢」大胆な深い青色の釉薬は、そうめんを盛り付けるのにいかがでしょう~♪
細かい貫入が照らされて、優しい黄色の釉薬がさらに深みのある色に感じます。





【坂悠太先生】






左「耳付花入」
右「徳利」
在廊くださっていた先生方から、坂先生についてお話をうかがうと…
「とにかく真面目で、仲良くなっても敬語を話すんです」
と面白い裏話(?)が飛び出しました。
それをふまえて鑑賞すると、なんだか作品にも表れているような気がしてきます。







先生方は毎日交代で在廊くださっています。

一度に見比べることで、萩への理解がより深まったような、
はたまた際限無き沼に沈んでいくような。
盛りだくさんの展覧会です。


一部の作品しかご紹介できておりませんが、
髙島屋大阪店美術画廊の公式インスタグラム(アクセスはこちら)では
画廊内を撮影した動画も掲載しております!
ぜひフォローよろしくお願いいたします。





萩 次世代の陶Ⅱ
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買上のご検討やお問い合わせなど、どうぞお気軽に美術画廊までご連絡ください。


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