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混蟲圖鑑(こんちゅうずかん) ー今日の花鳥風月ー

2021.09.25
皆様こんにちは
美ギナー おもち です

本の蟲」という言葉、ご存知だと思います。
・寝食を忘れて熱中せずにはいられない
・他人には理解しがたい
・程度を越えている
そんな人を「蟲」と表現しますよね。

「混蟲圖鑑」は、見て字のままに昆虫をモチーフにしている作家も取り上げてはいますが、
マニアックな分野を突き進む蟲(=作家)の特異性にスポットを当て、グループ展としています。


混蟲圖鑑展
会期:2021年9月15日(水)~9月28日(火)
※最終日は午後4時閉場
※営業日、営業時間は変更になる場合がございます



【出品作家】
満田晴穂
森本愛子
悠(はるか)
亀井徹
給田麻那美
長谷川ちかこ
Mrs.Yuki
(順不同・敬称略)







満田晴穂
「自在奄美鋸鍬形(じざいあまみのこぎりくわがた)」
「自在大水青(じざいおおみずあお)」
下の鏡に映りこむ細部まで、とても金属とは思えないほどのリアリティ!
大水青は、以前よりも可動域が広がったほか、羽の縁の金彩色が今回の出品作の進化した点だそうです。
小指の爪よりも小さな足先ですら、いまにも動き出しそうです~!!
これら満田先生の出品作品2点は、どちらも抽選販売となっております。
ご応募詳細、お問い合わせは髙島屋大阪店美術画廊におたずねくださいませ。




亀井徹「花虫達」
メメントモリ、誰しもいつか死が訪れる―この教訓を思いださせる作品ですね。
中世ヨーロッパで一世を風靡した「ヴァニタス」がテーマとなっており、
「死に対するむなしさ」を取り上げています。
作品に描かれる髑髏は先生ご自身だそうです。
朽ちていく姿に反比例するように咲き誇る花を重ねることで、生命の円環も表しています。
亀井先生の作品はSNSをきっかけにDIOR HOMMEと2017年夏コレクションでコラボレーションするなど、国内外で注目を集めています。





森本愛子
「花車」(※参考出品)
「虫売り」
森本先生の作品でぜひ注目していただきたいのは「文様」です!
東京藝術大学大学院で保存修復を学ばれました。
文様=人工物と、自然を作品を通じて融合する作風となっています。
実は、油画専攻在学中にほぼ独学で日本画技法を習得したそうです。
(逆はままある経歴なのですが…凄いことなんです!)
基底材は絹で、絵の具も天然材料を使用するこだわりがあります。
現在は化学合成で作られる安価な顔料も多い中、あえて自然の材料から力を借りるように制作されています。
あえて遠近感をなくす背景もあれば、同じ作品のなかで消失点もつくる…
森本先生の高い技術力と感性によって、絶妙な緩急がつけられています。




長谷川ちか子
「GIFT-Container:Datura」
ダチュラ、とはチョウセンアサガオの一種で、
花が咲くのは初秋、まさに今頃です。
実の中に種子がたくさん入っていて、先端が割れると某人気ゲームのパックンフラワーのようになります。
花も実も、とてもいい香りがするのですが…
じつは毒性があり、園芸品種として取り扱いには十分注意するよう喚起されています。
美ギナーが作品を一目見たときに思い浮かんだのが、イチゴの発芽。
おそらくはほとんどの方が見たことはないかと思われますが、本当にこんなに一斉に出てくるんですよね~。
なぜ私が見たことがあるかと言うと…小学生のころ、夏休みの自由研究に一度「家で食べたフルーツを全部土に埋めてみる」をやったことがあるんです。
あ、話が脱線してしまいましたが、実際はダチュラが正しいモチーフです!!お間違えなく!

「Holes Punica Granatum 9」
こちらはザクロの実の中。
あやしく色っぽい雰囲気があり、生命をなにか抽象的なものに写し取ったようにも見えます。
キャンバスは平面なのですが、丸い穴から覗くような気持ちで鑑賞していただきます。
画廊では合計8点が一列に並んでおりますので、
赤い種子の多少などそれぞれ異なる部分見比べてみてください。




Mrs.Yuki「Emblem0032」
こちら、ほんものの標本なんです!
Mrs. Yukiとは、ユニット名で、
「自然界の遺伝交配に関心をいだいた平嶺林太郎氏
爬虫類や昆虫がもつ形状や色彩に惹かれる大久保具視氏が出会い、
2009年に結成したアーティストユニット」です。(公式HPより引用)
標本を作品に使用するのは、生物学的なアプローチで「観察」(≠鑑賞)を目的としているためで、
自然の在り方、を問うている作品となります。




給田麻那美
上平面「The Birth Ⅱ」
下立体「ぷんぴよちゃん11」
思わず手を伸ばしたくなるもちもちフォルム~!!!
鳥好きゆえにひよこをモチーフとしたそうです。

金彩部分には細かい花模様が描きこまれており、かなりの見ごたえがあります。
これにはご自身の経歴が大きく反映されており、
寺院彩色工房に弟子入りして約8年間寺院彩色師をされていた経歴をお持ちなんです。
個性を排除する「職人」から、「アーティスト」として自らの個性を全面に主張する美術の世界へ。
真逆と言っていいほど異なるものが求められるなか、好きを突き詰めていく先生の作品が今後どんな風に変化していくのか楽しみです♪
作家活動の傍ら、主宰する「ゑ鈴工房」では伝統技術の継承のために後進の育成にも熱心に取り組んでおられます。



悠(はるか)「記憶は霞むものか埋もれるのか」
木枠を白い紙で覆いロの字にし、
表になる面には白い刺繍糸で立体感を演出し、
さらに白のアクリルを用いて裏描きという技法で奥行きをつけた絵絹を張った作品です。
刺繍の影が写り、額縁のように使われた鏡によって柔らかさと鋭さの両方が感じられます。
絵絹の向こうに透けて見える糸が流れる水のよう…
本来形の無い記憶の表現が秀逸だと思いました!
写真だと上手く捉えられず。せめてすこし大きめの画像で掲載しております。
こちらは特に、ぜひ画廊でご覧ください!

一部の作品しかご紹介できておりませんが、
髙島屋大阪店美術画廊の公式インスタグラム(アクセスはこちら)では
毎週、画廊内をぐるっと撮影した動画も掲載しております!
ぜひフォローよろしくお願いいたします。





混蟲圖鑑展
会期:2021年9月15日(水)~9月28日(火)
※最終日は午後4時閉場
※営業日、営業時間は変更になる場合がございます


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